デザイン科学科の前身となる工業デザイン学科は,工業デザインと室内空間デザインを融合した新 たなデザインができる人材育成を目的として,1988 年に設置されました。工業デザインそのものは 20 世紀の工業の発展にともなって確立されてきた分野であり,生活文化の向上に大きな役割を果た していました。本学科では幅広い能力を持つデザイナーの育成という目的に即して,1992 年からは 大学院を開設し,工業デザイン学専攻(2004 年からはデザイン科学専攻に改編)の修士課程,1994 年からは工学系デザイン専攻として私立大学最初の博士課程を設置し,より高度な専門教育と先進的 な研究が可能な体制を整えました。 また,2003 年には21 世紀の社会の変化(情報通信技術の進展,豊かさにともなうニーズの多様化, 急速に進む少子高齢化,地球環境問題の顕在化)に対応して,従来の「作り方を重視したデザイン」 から「使い方を重視したデザイン」を指向した新たな教育・研究領域の充実・展開と,社会ニーズの 変化に応えうるデザインの専門技術者を育成する事を主目的にデザイン科学科と改名し,教育課程を 充実させました。 そして,デザインに対する更なる社会的要求が高まる中,2016 年より創造工学部のデザイン科学 科として,創造力・思考力・探求力を更に高め,実践力を養成するカリキュラム構成に改編しました。(学生便覧より)


工業デザイン学科・デザイン科学科 創設30周年記念同窓会(2019年2月9日)